先々週から始まるんだが最終的には今日の体験になる

2ヶ月ぶりくらいに、とある知人が遊びに来たと思ったら
金色で、えっらいゴツイ腕時計してたのよ。モロにサイズが合ってなくて超ぶかぶか状態の腕時計

知人「え？なに？あ、気づいた？ｗこれ10万円するんだよｗｗ」
俺「10万円？どこの時計？」
知人「ブランドはあんまり有名じゃないけど、素材が良いからなｗｗ」
俺「素材？」
知人「へへっｗこの時計な・・・・『　純　金　』なんだよｗｗ」
俺「え？純金？」
知人「すげぇだろｗ」
俺「純金なのに10万円って安くね？」
知人「え？」

俺「普通は時計で純金って、50～60万円するんじゃね？」
知人「・・・・・いや、10万円したし・・・」
俺「それ9800円くらいの奴だろ？」
知人「はぁ！！んなわけねーだろ！10万円したんだよ！マジなんだよ！！」
俺「10万円もする時計買って、なんでサイズ合わせてないんだよ？」
知人「これもファッションなんだよ！これだからお前は！！」

この日の「時計」に関する話題はこれだけ
それから2週間後の今日、その知人や友人に後輩も入れて6人くらいでファミレスに行ってた時

知人「この時計10万円もするんだぜ？ｗ」
俺「（またかよ）」
A「へ～すげぇな」
B「無駄にデカくね？」
後輩「凄いっすねｗ俺のなんて4000円っすよ」
知人「やっぱさ、社会人にもなったら『良い物』を身に着けなきゃダメだよなｗ」
俺「あのさ」
知人「ん？」
俺「この前も言ったけど、なんでその時計が10万円もすんの？」

知人「だ～か～ら～、『　純　金　』だからだよｗ」
俺「この前も言ったけど純金で10万円て格安すぎんだろ」
A「たしかに」
B「え？純金なの？」
知人「まあ、全部の部品が純金じゃないから10万円なんだろ。どっちにしろ純金は事実なんだよｗ」
後輩「やっぱ10万円なのか～。すげー」
俺「ほんとーに純金なんだな？10万円なんだな？」
知人「ちっ、しつけーな。そうだって言ってんだろ」
俺「じゃあ時計外してよく見せてみ。1分も掛からないから」
知人「なんだよ？鑑定でもすんの？ｗｗまあいいや・・・・ホレ」

知人から時計を受け取る俺

時計は近くで見ても、表面が金色ってだけで
本体が無駄に分厚くなる仕様がどこにもない。でも分厚い
そして

俺「これさ、自動巻きじゃないよな？音でわかる」
知人「ん？・・・まあ、その辺は電池なんじゃね？よくわかんね」
俺「電池なのになんでこの時計無駄に分厚いの？」
知人「は？どゆこと？」
俺「いや、時刻表示するだけの10万円の腕時計が電池式でここまで分厚いってのはおかしいだろ。月や日にちの表示ないし」
A「そりゃそうだな」
B「なんかおかしくね？」
後輩「おかしいっすね」
知人「おかしくねーし」

俺「じゃあ聞くけどさ、電池式で時刻表示だけの無駄にデカイ腕時計。10万円の要素はなに？」
知人「純金だろ！馬鹿か」
俺「純金だな。よし」

腕時計を裏返しにして周りに裏の刻印を見えるようにする俺

A「なになに？なにが始まるの？」
知人「なんだよ？」

俺「お前さ、単純な英単語くらい読めるよな？」
知人「ああ、読めるよ、だからなに？」
俺「ここになんて刻印されてる？」
知人「は？」
A「あ！？」
B「ちょｗｗｗ」
後輩「・・・・」

刻印されてたもの

『all stainless』

俺「・・・・ぶふっｗｗｗ」
A「純金ｗｗでもオールステンレスｗｗｗトンチかよｗｗ」
B「だっはははははｗｗなにこれｗｗｗ」
知人「ちっちげーよ！！・・・違うんだよ！くそっ！！」
後輩「知人さん・・・」
知人「違うし！マジで10万円だし！・・・え～っと・・・」
俺「オールステンレス、無駄に分厚いのに時刻表示だけの電池式、無名ブランド・・・なのに10万円なの？」
知人「・・・・」

俺「俺さ、思ったんだよ。『なんでコイツこんなに自信があるんだろう？なんでサイズ合ってないんだろう？』って」
俺「今わかったよ。お前これネット通販で買った超マイナーな安物だろ？だからバレない自信があった。だからサイズがあってない」
知人「はぁ？・・・ちげーし・・・」
A「じゃあお前はこんな5000円もしないような時計に10万円も払った馬鹿なのか？ｗｗ」
B「うっほｗｗｗそれはキツイｗｗ」
知人「ちげーよ・・・ちげーし・・・」
俺「じゃあどこに10万円の要素あんの？なんで『純金』なんて嘘言ったの？」
知人「ちげーんだよ・・・」
後輩「知人さん・・・」

B「じゃあ知人の時計のブランドをネット検索してみよーぜｗｗ同じ時計見つければ値段もわかるっしょｗｗ」
知人「！？・・・ば、馬鹿かよ！・・・意味わかんねーよ」
A「今からドンキホーテ行こうぜｗ知人の時計が3800円で売ってそうな気がするｗｗ」
知人「ねーよんなこと・・・」
B「いいから時計見せろよｗ10万円なんだろ？検索させろよ」
A「隠すなよｗ時計貸せってのｗ」
知人「マジ意味わかんねー。あーきつー」

B「もういいからｗｗさっさと時計貸せ。3000円なんだろ？」
A「ポケットに入れんなよ」
知人「止めろよ・・・さわんなって・・・・あ！！くそっ！！さわるな！！」

知人の突然の大声により一瞬シーンとなる俺たち

知人「マジ意味わかんねーし！！俺帰るわ！」
A「ちょｗｗ逃げるのかよｗｗ」
知人「ちげーよ、俺は忙しいんだよ！」
B「その時計が10万円ってハッタリだろ？」
知人「しつけーよ！！氏ね！ボケッ！！」
A「純金なのにステンレスな時計を見せてくださいｗｗ」
知人「ぁばーっ！！」
ガツガシャーン

さらに大声を上げ、灰皿を床に叩きつける知人

知人「もういい！！俺は帰る！」
俺「・・・・・」
A「・・・・・」
B「・・・・・」
後輩「・・・・・」
知人「・・・再来週の同窓会も忙しいからパスするわ・・・」
知人「じゃあ・・・おつかれさん」

そして知人は帰った　完

今度の同窓会でこの話を大々的にしようと思ってる